母のこと
2004年10月29日
何度か書いたことがありますが
私が描くハルコさんは
フィクションの人物です。
でも 原型は私の母です。
その母が80才で
10月26日に亡くなりました。
7月から入院し
今月になって肺炎を起こし
あっという間に逝ってしまいました。
思えば、本当に
自分中心に自由気ままに生きた人でした。
お通夜に来た親戚の人も口々に
「言いたいことを言い、やりたいことをやり
楽しい人生やったやろうなあ」
と言ってました。
そんな母ですから
子育ては全部祖母任せでした。
(おふくさんのモデルは祖母です)
私と兄は母に遊んでもらった記憶はほとんどなく
祖母との思い出をいっぱい持って育ちました。
これまでにおばあちゃんが主人公の絵本を5冊描いてますが
絵本のテーマがおばあちゃんだったり
このホームページを作りたい気持ちになったのも
私の中の祖母への思いの大きさからでありました。
話はそれましたが
そんなわけで、私の母に対する気持ちは
いささか淡泊なものがありました。
でも、少しの期間ですが母のお世話をして
母の最期を見とった今
母が元気な時とは違った思いを持つようになりました。
母は幸せに生きました。
子供の私たちはそのことで少しのストレスはありましたが
祖母がいてくれたし
そして何より今、こうして幸せに暮らしています。
母が不幸に生きていたら
周りの人間は違った意味で辛かったでしょう。
いろんな生き方があるのですね。
どれが正しくて間違いかなど
なかなか一言では語れるものではありません。
これからは母のことも描いてみようかなと思ったりしています。
おふくさんが今でも
絵本の中やホームページの中で元気で暮らしているように
母もあのまま生きてくれたらなあなんて。
(おふくさんとは違ってかなり
殺伐としたものになるかもしれないけど、それは仕方ないか)
ここしばらく
ホームページの更新もままなりませんでしたが
また徐々にもとの生活に戻ろうと思います。
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