「おばあちゃん!あの部屋は本来、仏間兼客間なのよ。 なのに今は誰も入れない物置状態。なんとかしてよ!」 |
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「そのうちに時間をつくって、いらない物は捨てるつもりだよ。ねえ、だからハルコさん、頼むからもうしばらくあのままにしておいておくれよ」 | |
「もう・・・仕方ないわね。本当にかたづけてね!おばあちゃん」 | |
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「ホ・ホ・ホ、ハルコさんも甘いね。あたしゃ、あの部屋の物はホコリひとつだって捨てる気はないんだよ。ホ・ホ・ホ・・・・」 | |
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お母さんは部屋にあるものを毎日少しづつ捨てているのだ。そのことにおばあちゃんはまだ、気がついていないのであった。 | |
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怖かったですねえ。今回のお話の「恐怖!!」というタイトルは「散らかった部屋」に付けるよりおばあちゃんとお母さんの内面の壮絶なバトルに付けるべきでしたねえ。 例によってここに描かれている出来事はすべてフィクションでありますので、残念ながら作者の家には「とりあえずの間」など存在しておりません。 |
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