ーそして新しい年がど〜〜んよりと明けたー
おばあちゃんたちは毎日ど〜〜んよりと暮らしていた。
おばあちゃんはよく、物につまづくようになった。
お母さんは汚れが見えにくいので掃除をしなくなった。
お父さんはテレビの明かりで新聞を読むようになった。
そしてその日は突然やってきた・・・・・・
先ず茶の間の蛍光灯が突然切れた。
そのあと、廊下、台所、トイレ、風呂に至るまで、
次々と切れていった。
真っ暗やみの中で3人は同じことを考えた。
あ〜〜これでやっと新しい蛍光灯に交換できる。
明日から明るい毎日が戻ってくると・・・・
それから9年がたって、徐々に
という関係になりつつある今、
まだ使えそうな蛍光灯を取り替えるお母さんに対し、
おばあちゃんは「薄暗い中で暮らすことより
まだ使える蛍光灯を捨てることの方が耐え難いよ!!」
と心の中で叫ぶのであった。
まさにこの蛍光灯事件こそが、
おばあちゃんの「物を大切にする事」と、
「毎日の生活を大切にする事」の矛盾に対する
葛藤の始まりだったのだ!!
あの瞬間からおばあちゃんの戦いが始まった。
そして戦いはこれからも続くのである。
エエ??!!この楽しくって、面白くって、読むと毎日の辛い事を忘れられる「おばあちゃんの家にはこんな物が!」が、終るの?!と嘆き悲しんだ皆様。ご安心下さい。「完」はこの回のことだけです。
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