ルーシーおばさんは古い大きな杉の木の中に住んでいます。 おばさんがここに住むようになったのはずいぶん昔のこと。 それがいつだったのかは、おばさん自身ももう忘れてしまっていますが、ただそのころひどいくしゃみと鼻水に悩まされていたことだけは覚えています。 おばさんがお料理が大好きになったのは身体にいい食べ物を考えるようになったのがきっかけです。 | |
ずっとあとになってわかったのですが、おばさんは花粉アレルギーだったのです。それが何年もここに住むうちに杉の花粉にもすっかり慣れっこになってしまって、今では花粉を使ったお料理だって作るようになりました。 身体が丈夫になると、今度はお客様をおもてなしするためにお料理を作るようになりました。特に近くに住むうさぎやかえる、ねずみなんかを招いておいしいお菓子とお茶の会をするのがとても楽しみです。 ただし、困ったことがひとつ。 この頃は一度にたくさんのお菓子を作りすぎて招待客がお菓子に埋もれて動けなくなるという事態に発展することがあり、後始末が大変なのです。 | |
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