うぐいす事件

2009年4月3日

この間、携帯電話を変えました。

朝、台所で洗い物をしていたとき、

「ホーホケキョ」

どこからともなく、うぐいすの鳴き声が、聞こえてきました。
「あら! ステキ!」
すぐにまた

「ホーホケキョ 」

かなり鮮明に聞こえて
わりと近くで 鳴いているみたいです。
窓を開けてみました。

「ホーホケキョ」

目を凝らしてみましたが、うぐいすの姿はみつけることはできませんでした。

そして、お昼、台所で用事をしていたら
またまた、うぐいすの鳴き声が・・・

「ホーホケキョ」

私は急いで窓を開けました。

「ホーホケキョ」

よく聞くと、これはまるで作りもののような、きっちりとした「ホーホケキョ」
ムムム・・・これは誰かのいたずらかも・・・
私が窓から顔を出して、きょろきょろうぐいすを探しているのを
こっそり見ている人がいて、笑っているのかも・・・

と、思ったそのとき、テーブルの上の携帯が

「ホーホケキョ」

と鳴きました。

ぬぬぬあああんと・・・・

携帯の着信音がうぐいすの声になっていたのです。

携帯を変えてから着信音を何にするか
あれこれ聞いているうちに
「うぐいす」にセットしてしまったみたいです。


ふっ、私らしいわ・・・

その後、着信音をベートーベンの第七に変更。
(これ聴くと元気になります)

そのあと携帯を鞄に入れ買い物に出かけました。

途中、ご近所で、きれいに花を育てているお宅があって、
そこの奥さんがおられたので、
花の名前や育て方をあれこれ聞いていると、突然

「ホーホケキョ」

奥さん
「あら、うぐいす、
どこで鳴いているのかしら?」



「きゃっ!!!」

慌てて携帯を取り出すとまた
「ホーホケキョ」


奥さん
「携帯の着信音が、うぐいすって・・・・」

私、未だに、携帯の扱いに慣れていなくて
着信音を変えたつもりが変わってなかったみたいで・・・・

電話に出たあと、すぐに設定し直しました。
奥さんは私の後に立って、 私がセッティングするのをじっと見ていて
「・・・そこ!、それじゃなくて、そっちを押すの!」
と 指をさして教えてくれました。

このようにして、ひろみどんは、人の助けを借り、
ようやく、うぐいすから解放されたんじゃ。

どっとはらい

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