ところが、それから、そのお爺さんは 週に一度、うちに様子を聞きにくるようになったのだ。 「奥さん、どうでっか?(大阪弁)」 あんまり何度も来てもらって 申し訳ないと思った私は、 ちょこっと書いてみた川柳を見せた。 「こんなの作ってるんですよ。笑いますでしょ?」
すると、お爺さんは 「これ、私の川柳の先生(近くの不動産屋さん) に、見せてきますわ!! 心配せんでも、奥さんの名前は 絶対に出しまへんから!」 と持って行ってしまった。