試合は初回に阪神が5点入れ
大いに盛り上がった

ご存じの方も多いと思うけど
選手を応援する歌は一人一人違っている
それに合わせる手振り身振りも違っている
応援歌が書かれた用紙を見ながら
必死で歌っているうちに点数が入った

慣れない私は応援するか
試合を見るか
どちらかにしなければ
「二兎を追うもの一兎も得ず」になりかねない
と、あせった

しかし、どちらも捨てがたい

このような優柔不断が原因で
私はゲームの半ば、恥をかいた

その時私は
バッターボックスに
誰が入っているか一瞬分からなくなった

周りが「ア・・」「ア・・」と名前を連呼している
「ア・・・誰なんだ?聞こえない」

「ア・・・アニキか!!!」

とっさの判断で私は「アニキ!アニキ!」と叫んだ

隣の友達が「アンディ・・や」とつぶやいた

くくく・・・アンディ・シーツだったのか・・・・






ロッテの攻撃の時
やけににぎやかな応援が聞こえてきた
見るとスタンドの一角で
真っ黒の服を着た一団が飛び跳ねて応援している
実に元気だ!!
あれでは9回まで体力が持たんだろう?
と我が身に重ねて心配したが
それは危惧だった
ロッテファンは最後まで飛び跳ねて応援していた
若いって素晴らしい・・・・


これがロッテの応援団



私は周りの人に合わせて
名前を連呼したり、歌ったり
立ち上がったり、万歳3唱したりしていたが
まだ試合の半分も終わっていないうちから
ちょっとした疲労感に見舞われていた

私は、本当に体力がない

そして肺活量もない

7回表のロッテの攻撃の時
ジェット風船をふくらまそうとしたのだが
ふくらまない・・・
私はあせった
こんな事をしていては
7回裏、阪神の攻撃前の
風船飛ばしの行事に乗り遅れる
風船を飛ばすことができなくては

甲子園に来た意味がないではないか!

ほどなく風船は
友達にふくらましてもらって事なきを得たが
じたばたしているうちに
6対4で阪神が勝っていたはずが
なんと6対6の同点になっていた
きゃ!!!



夕焼けの甲子園


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