「えんぴつ一本」について
中学時代、漫画研究会を作った。
自然発生的なものだとずっと、思いこんでいたけど
かなり気合いを入れて
作ったことを最近になって思い出した。
小学生の時から漫画が好きだった私は
当時、いろんな漫画家の自伝なるものを読み
多くの漫画家が
プロになる前は漫画研究会を作り
同人誌を 発行していたことを知った。
思いこみの激しい私は
すぐその気になる。
私も漫画研究会を作らねば!
漫画研究クラブを学校に作ろう。
当時のことを詳しく知らない仲間がこれを聞いたら
驚くかもしれない。
私は本気でクラブを作ろうとしていたのだ。
ちっとも自然発生的なものではない!!
しかし何をどうしてよいのかわからないので
その当時、一番話をしやすかった
国語の女性教師に顧問になってくれと頼みに行った。
当たり前のごとく、断られた。
というか、こんなコトを言われたように思う。
「漫画研究クラブといっても、どんなことをするのかわからないから
先ずサークルのような形で活動をして実績を作り
それから同好会として申請したらどう?」
熱くなっている生徒を冷ますのに有効な意見である。
サークル活動をしているうちに
クラブにすることなど、忘れるだろう・・・と。
今考えるとそれはかなり当たっていた。
本当にクラブにすることなど忘れていた。
そして
この年になるまで、
漫画研究クラブを作ろうとしたことなど
ずっと思い出すことはなかった。
とにかく、「漫画研究会」は始動した。
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