このお茶を捨てるには
あまりにも忍びない

私は考えて考えて・・

この濡れたお茶の葉を
フライパンで炒って乾かすことにした









むむむ・・・

お茶はほうじ茶に変身したが
とりあえず、捨てないですんだ




後日、友人の家におよばれにいったとき
台所から今まさにお茶を炒っているこうばしい香りがして
ほうじ茶が出された

友人曰く
「あんまり上等でないお茶は
フライパンで炒ってほうじ茶にして飲むといいのよ」


おいしい食事と楽しい会話
そこへ漂ってきたすてきな香り
なんとおしゃれなんでしょう！


そうか！
この方法はドジなどとは無縁で
料理上手な友人の
もてなしのアイテムでもあったのだ！！！


ドジをしたからこそ
自力で発見できた技である
ドジも悪くない・・・


こういうのを
「ドジから駒」というのだろうか？
いや
「ドジ転じて福と成す」の方か？

が！　しかあし・・・



よくよく考えると
私がフライパンでほうじ茶にしたのは
わりと高級な部類に入る
おいしいお茶だったのだ

・・・・・・・

やっぱりドジはドジだ

きっと「雀百までドジを忘れず」にちがいない



ご静聴ありがとうございました

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