お引っ越し

その1



事情があって
一階の仕事場を
二階に移すことにした。


私の仕事場に手をつけるというのは
恐ろしいことなのです。

というのも、部屋には 足の踏み場もないくらいに
アイデアを書き留めた紙、スケッチの紙、
下描きの紙、描きかけの紙、 描きつぶしの紙など、
ありとあらゆる紙(勿論何も描いていない紙も含む)が
散乱しています。

日頃「私は物をなくす天才だ!!」と威張っていますが
この仕事場に持ち込んだ物が
忽然と消滅するのは誰もが納得できることなのです。
(現場を見さえすればね)

案の定、片づけ初めて、そんなに時間が経たないうちに、
「まあ懐かしい。こんなところにあったの!」と
感動の再会を果たした物が色々出てきました。

万歩計の説明書

タイタニックのビデオを予約した時貰ったロゴ入りボールペン

阪神タイガースの新聞記事の切り抜き

読みかけの「希望の国のエクソダス」

買ったはずなのに勘違いだったのかな?と思って
また買いに行った「ターナーのガッシュ(絵の具)バートシェンナー(茶色)」

(さらのまま出てきた!!)

鉛筆、消しゴム、セロテープ・・・・・

一体この部屋を最後に掃除したのは何年前かいな?

そんな自分の不精を棚に上げ

人生、失うことなんて怖くない!
初めからなかったと思えばいいんだ!
掃除をしなくて何が悪い!

と、居直る私はまさにハルコさんでありました。


引っ越しは現在も続いています
「お引っ越しその2」が更新される日はそう遠くないと思われます

目次