これが今でも私が持っている「えんぴつ一本」3冊。

表紙の絵も勿論メンバーの作品。
みんな当時流行っていた漫画の似顔絵を描くのが好きだった。


似顔絵は白い厚手の紙に貼った。
漫画の原稿には直接穴を開けてそのまま紐で綴じた。
お粗末なものだけど、
何も知らない中学生が作ったと思うとちょっと感動する。(自画自賛)

時を経て・・・

漫画研究会のメンバーの一部、7人
去年再会を果たした。

絵を描き続けているのは私だけだったけど、
それぞれにユニークな楽しい人生を歩んでいる。

みんな漫画研究会で漫画を描いていた時の
熱い思いを口々に語った。

そしてなんと「えんぴつ一本」第4号を作ろうという話になった。
今回は肉筆ではなく、スキャナ、パソコン、プリンターを駆使して
人数分の冊子を作る事にした。
時代が大きく変わったことを改めて知る。
今なら中学生でも自筆の漫画を印刷することは可能だろう。

さてその内容だが、
先にも書いたように絵を描いているのは私だけ。
当然昔の同人誌とは内容が変わってくる。

送られてくる原稿は
すごい写真多数あり、イラストあり、小説あり、自作の歌のCDあり・・
それぞれに味わい深い人生を感じる。

編集しながらいろんな事を考えた。

まさに一期一会。

同じ中学校にいても漫画研究会がなければ、
再び会って言葉を交わすこともなかった。
あの頃の思いを再確認しあうこともなかった。

接点なく終わったかもしれないそれぞれが
この「えんぴつ一本」を通して
刺激を受けあい
励まされ
ちょっと楽しくなることがうれしい。


ちなみに私が中学時代描いていた漫画は
上の絵の中、左下、目のぱっちりしたかわいい女の子でした。


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